2010年9月4日土曜日

【雑記】本当に苦しいのは若者ではなくおじさんたち

最近、30~40代の経営者の方とお話する機会が多かったものでそれについて雑感を少々。
世代観についてかなりのバイアスがあることは承知の上。



現在、若者をとりまく環境は超氷河期とか派遣切りとか内定取りけしとか不景気な話題が多い。失われた10年、20年のツケが若者にしわ寄せがきて、「贅沢を知らず、ガツガツしていない」という論調だ。一方で当の若者たちは「ゆとり世代」とも「ソーシャルネイティブ」とも言われる、新しい価値観を持った人々だ。彼らはそもそも所有や消費に対する志向性が低い。私もこの部類に属すると感じている。彼らは貧しさを楽しみ、社会貢献を好む。この新しい価値観を持った人たちが社会変革を起し、贅沢や消費に慣れたおじさんたちは既得権益を守る悪役になるだろう、と漠然と考えていた。

ただ、実際はちょっと違うような気がした。何も持たない若者は気楽だ。家族やローンや世間体などあらゆるものを持っているおじさんのほうが、よっぽど苦しく、詰みやすい。自分がするべき活動は、若者たちと行動を共にすることよりも、むしろ現状に問題意識をもつおじさん世代と交流を持ち、価値観のすり合わせを行うことが重要だと感じた。これは、世の中の変化に便乗するのではなく、積極的に変化を起こすというスタンスだ。

そんなことをぼんやりと考えていた。